植物公園の展示温室では「春の洋ラン展」を5月3日から10日まで開催します。広島県、山口県のラン愛好家が丹精こめて育てた約130点が展示され、特に優れた展示には賞が贈られます。また、植物公園のコレクション約100点も展示する予定です。
　今年の特別展示のテーマは“ランの香りと人と昆虫”。ランに関する日本の文化や夜香るランの秘密、昆虫を誘う戦略、そして香りを楽しむコーナーなどを設置しています。建築様式の欄間（らんま）は花の香りを隣の部屋に届かせるために作られたことや、参勤交代の道中に楽しんだフウランの香り、11代将軍徳川家斉がこよなく愛したフウランなどをイメージした装飾をみることができます。また、この時期に咲く早生のフウラン（中国の四川産）の香りが楽しめるほか、花の距（花の蜜を蓄える管）の長いランと昆虫との密接な関係に迫ります。

場　所：植物公園展示温室。
開催日：5月10日まで