絶滅危惧種が花盛り ヤチシャジン・ヒゴタイが見ごろ
広島市植物公園
植物公園のうらら池北側では、ヤチシャジンとヒゴタイが見ごろを迎えています。どちらも夏にブルーの涼しげな花を咲かせる花です。植物公園では絶滅危惧種の維持・保存に力を入れています。この機会に貴重な野草をぜひご覧ください。
ヤチシャジン(Adenophora palustris)キキョウ科ツリガネニンジン属
ヤチシャジンは、明るい湿地に稀に生える多年草です。漢字では「谷地沙参」と表記します。日本ではこれまで愛知県、岐阜県、岡山県、広島県で自生が報告されていますが、最近は愛知県では絶滅したとされ、その他の県でも合わせて1000個体ほどしか残っていないと言われていて、このままでは絶滅が心配されています(環境省4次レッドリスト (2012):絶滅危惧IA類、レッドデータブックひろしま2011 (2012):絶滅危惧Ⅰ類)。
広島市植物公園では、広島県世羅郡世羅町(1995年当時は甲山町)から依頼を受け、1995~1996年はヤチシャジンの苗の増殖、2008年から現在に至るまでは、ヤチシャジンの保全のための調査研究を行い、その成果を報告しています。また、昨年3月から、種子から育てた苗を、自生地に近い「せら夢公園自然観察園」に植えつける試験もスタートしています。
ヒゴタイ(Echinops setifer)キク科ヒゴタイ属
日当たりの良い山野に生える多年草です。日本では愛知県、岐阜県、広島県と九州の特定箇所で見られます。漢字では「平江帯」または「肥後躰」と表記します。アザミに似た葉をもち、小さな瑠璃色の頭花が多数集まり球状の花を咲かせます。(環境省3次レッドリスト (2008) :絶滅危惧II類(VU))。
- 開園時間9:00~16:30 (入園は16:00まで)
基本情報
名称 | 広島市植物公園 |
---|
フリガナ | ヒロシマシショクブツコウエン |
---|
住所 | 731-5156 広島市佐伯区倉重3-495 |
---|
アクセス | JR五日市駅北口より薬師が丘行きに乗り、植物公園バス停下車すぐ |
---|
電話番号 | 082-922-3600 |
---|
ファックス番号 | 082-923-6100 |
---|
開園時間 | 9:00~16:30 (入園は16:00まで) |
---|
休園日 | 金曜、年末年始 |
---|
関連ページ | ホームページ
|
---|